僕らの存在の儚さ
僕らは悪い感情に敏感です。
本心がわからない人、
裏表があり、感情のぶれ幅が大きい人、
障害を理解しようと思えない人。
僕らは何も言えない。
ここの他に居場所がない、
妄想や幻覚が現実と区別がつかない、
思いを言葉にできない。
感情ばかりが空回りして、
不安を抑えきれなくなる。
本性じゃないんです。
人並みのがまんはしているんです。
それでも堪えきれなくて、
精神や知的の「障害者」となります。
ただみんなと同じような生活を送りたい。
向かないことを頑張って、
挫折して、
やりたくなかった軽作業を大切にする。
そんな人もいる。
社会の外で、
ばらばらな孤独を知っている僕らは、
その怖さと優しさの記憶を、
無自覚に共有し、
同じグループだと感じながら、
普通の暮らしに向けてそれぞれ歩く。